ベトナムの新たな給与支払い義務


ベトナムは最低賃金と社会保障負担の見直しを行い、その大半が反映されています。海外・国内企業ともに新たな法律のコンプライアンスのために、変更をしなければなりません。これらの変更は、労働者の給与や手取り給与に影響するでしょう。見直しは最低賃金、失業保険のサラリーキャップ、外国人労働者の社会保険で行われます。

最低賃金

ベトナムの最低賃金のレートは給与の適合において重要な役割を果たしています。現在、2種類の最低賃金があります。

共通の最低賃金

最初のタイプは共通の最低賃金で、これは国有の組織や会社の給与計算に用いられています。共通の最低賃金は月90,000ドン値上がりし、月1,300,000ドン(57ドル)から1,390,000ドン(61ドル)になります。これは2018年7月1日から適用されます。

地域の最低給与

2つ目の最低賃金のタイプは、国有企業ではない労働者に適用され、これは国によって定められた地域をベースとしています。2018年1月1日から、国家賃金会議が2018年の地域の最低給与を以下のように定めています。

・リージョン1:月3,980,000ドン

・リージョン2:月3,530,000ドン

・リージョン3:月3,090,000ドン

・リージョン4:月2,760,000ドン

社会保障計画

ベトナムには3種類の社会保障義務があります。

・社会保険(SI)

・健康保険(HI)

・失業保険(UI)

UIの加入義務はベトナム人にも外国人にもありますが、SIとUIの加入義務はベトナム人に限られていました。

社会保障料の変更点

ベトナムの企業の給与は大抵低く、企業と労働者にメリットがあるSI/HI/UIの支払い金額も低くなっていました。しかし、2018年1月1日から、責任者手当、勤続手当、地域手当もSI/HI/UIの計算をする上で給与に含むことになりました。労働者にとっては、この変更によって手取りの給与が低くなってしまいます。

社会保障の計算のために使われる給与は、基本給、手当、その他労働契約上に記載されている以下のようなものが含まれます:

・役職手当

・責任者手当

・勤勉手当、危険手当

・地域手当

・交通費

・牽引手当

・上記に類似するようなその他の手当

これらに含まれないものとしては、ボーナス、インセンティブ、食事手当、ガソリン、電話、通勤、保育があります。

保険料の変化

2018年7月1日から、SI/HIのための最低給与が上がります。月26,000,000ドン(月約1,140ドル)だったものが27,800,000ドン(約1,220ドル)になります。これは雇用主

と労働者双方の強制保険料を上昇させます。

社会保険

全ての外国人/移住者の労働者は社会保険料を適用することになります。適用範囲は病気、産休、労災、退職と死亡です。外国人労働者がベトナムを離れるときは、1回限りの年金の要求ができます。

外国人労働者は8%の社会保険を負担し、雇用主は17.5%を負担します。

健康保険

外国人労働者は1.5%の健康保険を負担し、雇用主は3%負担します。

失業保険

2018年1月1日から、失業保険料の最低地域給与が地域によって月55,200,000ドンから79,600,000ドルへ変更になります。

・リージョン1:月79,600,000ドン

・リージョン2:月70,600,000ドン

・リージョン3:月61,800,000ドン

・リージョン4:月55,200,000ドン