年間88,000ドルを稼ぐベトナムの移住者

ベトナムで働いている移住者は平均で88,100米ドルを稼いでいるといい、そのうちの36%が給与が25%アップしたと話していることが、HSBC銀行が行ったExpat Explorerの調査で明らかになりました。

HSBCの調査によると、約3/4(72%)の移住者が、ベトナムに移住したことでより貯金が増えたと回答し、2/3以上(67%)が母国よりも可処分所得が多くなったと回答しました。

 貯金や投資先としては、退職者(37%)が1軒目もしくは2軒目の不動産を買うことが多いようです。 しかし、不動産所有率は1/8以下(18%)で、世界の平均の半分ほどになっています。

移住者の42%が母国でも移住先でも不動産を所有していません。

ベトナムの移住者の約半分(48%)がより休暇を取り、快適な暮らしのためにお手伝いさんやナニーを雇い(46%)、良い家に住んでいます(45%)。

ベトナムへの移住理由は多岐にわたりますが、1位は新たな挑戦のため(46%)、2位は生活の質の向上のため(28%)、3位は仕事の都合(23%)となっています。これらの豊富を胸に、約半分(47%)がベトナムはキャリアを積みたい移住者にとって良い場所であると回答していますが、世界の平均(54%)よりも低くなっています。

移住者の雇用もピークを迎えています。大多数(74%)の移住者が、雇用元から何らかの福利厚生を得ています。49%が医療保険、42%が住宅手当て、42%が母国へ帰るための旅行費をもらっています。これらは世界の平均(それぞれ44%、20%、19%)を上回っています。

移住者の2/3(67%)がベトナム経済に確信を持っています。しかし、懸念される問題点は彼らの経済的な豊かさは場所によって左右されるということ(43%)、外貨換金率の低さと世界的な経済の不安定(ともに34%)となっています。

また、経験や家族に関する質問に対する回答はあまりよくありません。医療や文化、全体的な生活の質に満足していると回答したのは、たった28%です。世界の移住者の平均52%と比べると低くなっています。

HSBCベトナムのリテールバンキング兼資産管理部長のSabbir Ahmed氏は、移住者にとってベトナムはまだ魅力的な経済であり、キャリア形成にぴったりであると話します。

「しかしこの調査で、移住者にとってベトナムをより魅力的な場所にするために、いくつかの地域を改善したほうがよいことがわかりました。」と彼は付け加えました。

「移住者が早い段階から、資産形成、ヘルスケア、子どもを育てる環境に対してより良い経験を求めていることは明らかです。それは、財政、医療、教育機関にとっては挑戦になると同時に、ビジネスの機会が与えられているということです。」と彼は言いました。